翻訳出版「子ども達が作った食べ物の森」

「子ども達が作った食べ物の森」
〜パーマカルチャーのすぐれた手引き書

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書名: 「子ども達が作った食べ物の森--都会の校庭にできたパーマカルチャーのラ-ンスケープ」
キャロリン・ナトール 著
メアリーアン・コッター 絵
植月千砂 翻訳と編集
アースガーデン環境教育部 発行(2005年4月)
[A4サイズで合計112ページ、2,400円→1,800円(税込)]

概要

これはオーストラリア、ブリズベンの州立小学校の校庭で、子ども達が小さな菜園作りからスタートし、ついには1,000平米の「食べ物の森」を作りあげたお話です。
ストーリーであり、記録であると同時に、まだ数少ない日本語で読めるパーマカルチャーのすぐれた手引き書です。巻末には楽しいイラスト入りで複製OKの ワークシートの付録がついています。 2冊の原著を、日本で翻訳出版するにあたり、合本にまとめた豊かな内容のものです。
これらを用いて、日本の学校の総合学習、環境教育、食農教育、ビオトープ教育や、地域のエコクラブ、コミュニティガーデン作りで、パーマカルチャーデザインをとりいれたガーデンが作れるようになっています。

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すぐにコピーして使えるワークシートが46枚ついています。

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ワークシート見本(クリックで拡大)

この書籍は一般書店では扱っていません。直接アースガーデンにお申し込みください。

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1997年の12月の地球温暖化京都会議(COP3)の頃、私は大量消費、大量廃棄の生活や、農薬や化学肥料をふんだんに使う農業やガーデニングに、 いっそう疑問を持ち、環境共生型の生活モデルを求めて、翌1998年の2月、オーストラリアのクィーンズランド州、クリスタル・ウォーターズという村に旅 立ちました。クリスタル・ウォーターズはグローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)に加盟し、持続可能な農のある暮らしに全体で取り組む、世界的 に知られた村です。ここに、私は1ヶ月近く滞在し、パーマカルチャーのデザイン・コースを受講し、帰国しました。

その2年後、再びオーストラリアを訪れ、各地のパーマカルチャー・デザインによる居住地や農場を視察しました。その途中で出会ったのが、"A Children's Food Forest"という本です。帰りの飛行機の中で一気に読み終え、パーマカルチャー・デザインを取り入れた、学校での有機ガーデン作りの素晴らしい事例だ と思いました。帰国後、著者に国際電話をかけ、翻訳許可をもらって、日本語訳の作業を開始しました。

その後、私は大阪府高槻市のマンションでの都会暮らしに終止符をうち、ここ京都府北部の静かな山里、美山町で田舎暮しを始めました。2002年、3月に は著者のキャロリン.ナトールさんが家族と共に来日し、美山町の我が家に立ち寄ってくださり、早春のいぶきが感じられる茅葺き民家の里でのひとときを共に 過ごしました。

これまで、複数の出版社と本書のことで相談しました。その結果、日本の教育現場でこの本を活用する人はまだおそらく少数で、一般の出版社には手掛けにく い本だとわかりました。その一方で個人的に読んでくださった多くの方から、良い評価をいただき、出版への要望が寄せられました。私自身も、きちんとした体 裁で世に出し、皆様に活用いただきたいと願うようになり、自費出版にむけての作業を開始しました。

出版の仕上げ作業に忙しい2005年の2月16日に、地球温暖化防止のための京都議定書が発効しました。私がパーマカルチャーを学ぶきっかけになった COP3から、はや7年余りが過ぎたことに気づきました。パーマカルチャーを訪ねる旅で出会った本書も、翻訳が終了した原稿をずいぶん長い間、私が抱え込 んでいましたが、ようやく環境教育や食農教育に関わる知人やグループに活用していただけます。何人かの方にお力添えをいただいたお陰 で、"Children's Food Forest"に加えて、同じ著者とイラストレーターによるワークシート集" The Environmental Workshop"も翻訳し、少し手直しをして、2册の原著を併せた合本の形で出版することができました。

「食べ物の森」と呼ばれる1000平米のガーデンが、校庭にいつの間にかできたのは、そこに子ども達自身が関与、参加、決定するプロセスがあり、教師が 適切な援助者であったからです。また、子ども達が熱中したこの有機ガーデン作りは、多くの知識と技能を必要とし、それが授業を活性化しました。子ども達の 主導で進められたお蔭で、教師の負担やストレスも減りました。

本書が日本の地域や学校での取り組みの参考になることを、心から願っています。

(p.112 「訳者の言葉」より抜粋、加筆)

アースガーデン 植月千砂

 


感謝の言葉
はじめに
第1部 子ども達の食べ物の森

1、「食べ物の森」の物語
はじまりの時   プロジェクト・クラブ  学びが変わった
学校での民主主義  授業のアイディアがいっぱい  誰がいつ作ったの?

2、ふりかえり
主要教科でガーデニングが焦点化  パーマカルチャーのラ-ンスケープ

第2部 理論的背景と、ガーデンと学びのデザイン

1、ラ-ンスケープ-- 教材としての食べ物の森
出会い  ラーンスケーピングとは?  これまでの校庭の問題点
ラーンスケープの方法   ラーンスケーピングの基本的な考え方

2、パーマカルチャーの考え方とデザイン
食べ物の森とパーマカルチャー   学校でのパーマカルチャー
デザイン原則    区域計画   自分で種をまいて広がる学び
生産者としての子ども達

3、パーマカルチャーのガーデン作り
始まりの時(場所選び、土調べ、場所の調査) 積層マルチの不耕起ガーデン
堆肥作り  マンダラ・ガーデン   植物の重なり  容器栽培
ハーブのらせんガーデン   小道とかかし  ミミズコンポスト
ティピ・トレリス   小さな池   にわとり
リデュース/リユーズ/リサイクル

第3部 教える、学ぶ、遊ぶ

1、カリキュラム作りと「食べ物の森」の運営管理
マインドマップ(関連図)   英語(=国語)の学習単元とガーデン
主要教科、領域での学習活動   プロジェクトクラブによる運営

2、子ども達の遊び
失われた自然体験   校庭を子ども達に返してあげよう

(付録)食べ物の森ワークシート(子ども用47枚、)

1-1 私達の自然環境    1-2 食べ物の森とアレルギー
1-3 食べ物の森と安全

2-1 エネルギー    2-2 岩石    2-3 水のたび
2-4 炭素のたび    2-5 風

3-1 場所の選定    3-2 土の調査  3-3 場所の調査
3-4 区域づくりの計画    3-5 選んだ場所

4-1 森    4-2 ギルドとは   4-3 植物の体のつくり
4-4 木を植えよう   4-5 私の木   4-6 ふやし方

5-1 容器栽培      5-2 マルチを積み上げた植え床
5-3 マンダラ・ガーデン    5-4 池を作る

6-1 かかし作り     6-2 学校でコンポスト(堆肥)作り
6-3 植えつけの記録   6-4 季節ごとの作業内容   6-5 観察日記

7-1 環境を大切にする学校   7-2 学校でたねを保存
7-3 ミミズコンポスト  7-4 小道    7-5 木の高さをはかる
7-6 食べ物の森で図画工作  7-7 食べ物の森で遊ぼう
7-8 ティピのかくれ家

8-1 食べ物の森の植物   8-2 食べ物の森の鳥   8-3 夜の訪問者たち

9-1 プロジェクト・クラブ   9-2 今月の当番表  9-3 収穫の記録
9-4 今月の食べ物の森の住人賞  9-5 よくやったで賞
9-6 食べ物の森の記録    9-7 目次  9-8 チェックリスト(教師用)

訳注
参考資料と情報入手先
おわりに--訳者の言葉

 


講演

箕面こどもの森学園の「教育カフェ・マラソン(第17回)」でお話しさせていただきました。

認定NPO法人 箕面こどもの森学園
http://kodomono-mori.com/

YouTube
教育カフェマラソン動画

第17回教育カフェマラソン 植月千砂さん (1) 

第17回教育カフェマラソン 植月千砂さん (2) 

第17回教育カフェマラソン 植月千砂さん (3)